『好かれる人が絶対しないモノの言い方(渡辺由佳)』
はじめに
コミュニケーションにおいて、言葉の使い方は大きな影響力を持ちます。
同じ内容でも、言い方次第で相手の受け取り方や印象は一変します。
そんな「言葉の力」を科学的かつ実践的に解説したのが渡辺由佳氏の著書『好かれる人が絶対しないモノの言い方』です。
本記事では、本書の内容をわかりやすくまとめ、日常や仕事で使えるポイントを紹介します。
著者紹介
著者の渡辺由佳氏は慶応義塾大学法学部卒業後、テレビ朝日のアナウンサーとして多くの人気番組で活躍。
その後独立し、フリーアナウンサー兼話し方講師に転身。
ビジネスマナーやコミュニケーション、話し方に関する企業研修やセミナーを多数担当しており、その豊富な経験が本書に生かされています。
本書の概要
『好かれる人が絶対しないモノの言い方』は、「言葉が生まれる前の気持ち」を掘り下げることから始まります。
発言の背景にある気持ちや配慮を理解し、相手に好印象を与える言葉遣いをNG例とOK例で対比しながら解説。
言葉の選択一つで人間関係がスムーズになり、誤解や気まずさを避けられることを示しています。
構成は6章からなり、主なテーマは以下のとおりです。
- 第1章 言葉で相手をないがしろにしない
- 第2章 気持ちのすれ違いを生む言い方
- 第3章 角の立たない言い方で上手に伝える
- 第4章 つたない言葉づかいをしない
- 第5章 相手を不快にさせる言い方を避ける
- 第6章 気持ちよく会話をはずませる
言葉遣いで大切なこと
相手を尊重し配慮する
言葉は単なる情報伝達ではなく、「相手の気持ちを尊重する」行為のひとつです。命令調や無造作な表現は、相手に「ないがしろにされた」と感じさせ、不快感や不信感につながります。例えば、「〇〇してください」ではなく、「お願いできますか?」と柔らかく伝えるだけで、受け手の印象は大きく変わります。
誤解やすれ違いを防ぐ工夫
言葉の選び方が原因で起こる誤解は少なくありません。本書では、「すみません」という謝罪の言葉を「ありがとうございます」に置き換える例など、前向きで相手への感謝を込めた表現を推奨しています。これにより、会話がスムーズになり、相手の心の扉を開きやすくなります。
角の立たない断り方・注意の伝え方
業務上の指示や注意も、角を立てずに伝えられる言い換え例が多数収録されています。「できません」より「今のところ難しいですが、こうすれば可能です」のように、相手が前向きに受け取れる表現が鍵です。これにより、相手のやる気や信頼を損なわずにコミュニケーションが図れます。
丁寧な言葉遣いの重要性
敬語や丁寧語の使い方は当然ながら本書の重要テーマですが、加えて表現のリズムやわかりやすさにも気を配ることが推奨されます。難しい言葉を無理に使うよりも、相手が理解しやすい自然な言葉のほうが共感を得やすくなります。
相手の気持ちを想像する姿勢
「同じような気遣いを周囲に求めないこと」も本書の大切な教えです。相手の言葉遣いや態度で落胆せず、自身が率先して思いやりのある言葉を使い続ける努力が、良い人間関係を築く近道となります。
実践的な例
書籍には具体的なNGとOKのフレーズが挙げられており、以下はその一部です。
- ×「結構です(大丈夫です)」 → 〇「よろしくお願いします」
- ×「上司がダメだと言うので」 → 〇「私の力不足で」
- ×「可能ですか?」 → 〇「お願いできますか?」
- ×「日程のご都合が悪ければ」 → 〇「ほかの日程のほうがよろしければ」
このような言い換えで、相手の受け止め方をポジティブに変えられます。
総括
『好かれる人が絶対しないモノの言い方』は、
ただ単に「正しい言葉遣い」を教えるだけでなく、言葉に込める「気持ち」の大切さを説き、コミュニケーションの本質に迫る一冊です。
仕事でもプライベートでも、相手に好かれ、信頼される人になりたい方に強くおすすめします。
言葉遣いの技術とともに、相手への配慮と自己反省を促す内容であり、これを実践すれば人間関係の円滑化や自己成長につながるでしょう。

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